食物アレルギーの娘が園選びを開始
初めての集団生活にむけて
幼稚園入学願書受付の時期がやってきました。
アレルギーっ子にとって初めての集団生活。不安が大きいですね。
入園、入学を控えるアレルギーっ子にとって、新しい集団生活は期待と楽しみと同じくらい不安も大きいものです。
5歳の長女が入園する前、私は初めての集団生活に対して不安と悪いイメージばかり持ってしまっていました。
これまで避けられていたことが避けられなくなる、危険なことが増える、と思っていたんですね。
特色ある園がたくさん。おおまかなまとめ
福岡は幼稚園、保育園ともにたくさんあり、特色のある園が多いため長女の園選びにはとても悩みました。
福岡の園では大きく分けてこのような感じでしょうか。
- 公立or私立
- 大規模or小規模
- 給食orお弁当持参
- バス通園or送り迎え
- お勉強型or遊び型
とはいえ、福岡には公立幼稚園はあまりありません。
ほとんどが私立幼稚園で月謝の差もそこまでないように感じます。
バス代や給食費などの差くらいではないでしょうか。
また、この頃では園ごとに特色ある方針を持っていて、カリキュラムも様々でした。
- プールの授業
- 国旗の勉強
- 音楽の勉強
- 英語の勉強
- 園での習い事、ピアノ、サッカー、バレエ…など様々
幼稚園でも夕方までのお預かりを実施しているところも多く、保育園でも幼稚園でも、園で習い事をすることができるというところも。
園選びのポイント
園選びのポイントは家庭ごとに様々だと思います。
- 幼稚園か、保育園か
- 園生活をどのように送っていきたいか
- 園でどんなことが経験できるのか
- 母親や家族の参加や負担が大きいのか
- 大人数の中でワイワイ過ごしたいか、少人数で育てたいか
- 自宅からの通園距離
など、数え始めたらキリがありませんが、何から優先的に考えていくかで選ぶ園が決まってくると思います。
我が家の場合は「アレルギー対応をしてもらえるか」が一番のポイント
当時、長女のアレルギーは「小麦、大豆、乳、卵、ピーナッツ」と小麦がまだ解除になっておらず、触るのも危険という状態でした。
乳でエピペン持ち、集団で食事をするということが不安で不安でたまりませんでした。
まず第一は「アレルギーの対応を協力してもらえる」という点が重要でした。
そして、実際に様々な幼稚園の未就園児クラスに通うことで体験をして選びました。
プレスクールに通ってみる
初めての園選び。
子供にとって楽しく良い経験のできるところで、安心に過ごせるところがいいと思い色々通っていました。
1歳の時は大きな幼稚園(お勉強、運動もしっかりなところ)
2歳からは数カ所掛け持ちで未就園教室に通いました。
- 大きくて人気のある幼稚園(給食、バス通園)
- 近所の小さな幼稚園(自分も通っていたところ、お弁当、送り迎え)
- 少し離れた小さな幼稚園(子供のみで未就園教室、お弁当、送り迎え)
- 少し離れた大きな幼稚園(思いっきり遊ぶ方針、お弁当、送り迎え)
- 離れたところの人気幼稚園(給食、バス通園)
人気の園を体験してみる
私の場合、下の子を妊娠中ということもあり、長女は幼稚園に入れようと決めていました。
そのため、まず人気の幼稚園に通ってみることに。
人気になるには何かポイントがあるんだろうと思ったからです。
運が良かったことに、未就園クラスのくじ引きに当たることができ、人気の幼稚園のプレスクールに通えることになりました。
未就園クラスでも食物アレルギーの相談をしっかりと
未就園クラスに入園する前にも食物アレルギーのことを相談をしました。
入園を考えて未就園クラスに入っているので、入園後のことを確認しておくことはとても大事なことだと思います。
「食物アレルギーの対応をして頂けますか?」と未就園クラス応募の段階で電話確認をし、その上で応募、参加をしていましたが実際にお会いしてお話をしてみると様々な対応でした。
食物アレルギーが認知されているとは限らない
食物アレルギー対応の話になった時
「大丈夫ですよ」
「食物アレルギー?いや・・・うちでは無理ですね・・・」
「大丈夫ですけど、どの程度ですか?」
「給食の対応もありますよ、大丈夫ですよ」
などなど、色々な反応でした。
私が聞いた福岡の幼稚園の多くは「大丈夫ですよ」という答えのところが多かったです。
ありがたいことですね。
中には「食物アレルギー?食べられないんですか?それはどういうものですか?」という幼稚園もありました。
食物アレルギーがかなり浸透してきた時代とはいえ、当たり前に認知されているという認識でいる事はいけなかったな、と再認識させられました。
「わかってもらう努力、協力してもらえる姿勢」が大事だなと思いました。
大きなイベントやカリキュラムとアレルギーの確認
園のカリキュラムや大きなイベントの中に「お誕生日会」というものがある事が多いのですね。
自分自身、子供の頃はとても楽しみにしていました。
今回、娘のアレルギーの話をしていて、「お誕生日会でケーキが出るかどうか」「牛乳が出るか」という点が大きなポイントでした。
- 幼稚園でケーキが出るか
- 給食で牛乳がでるかどうか
- カリキュラムの中に料理があるかどうか
乳アレルギークラス6の娘は接触も不可。
ケーキはこぼしたり、手についたり、牛乳も同じく怖かったんですね。
料理のカリキュラムを積極的に行っている園では、「危険なら欠席してもらうしかない」という回答のところがほとんどでした。
大きなイベントで無理をしなくて良いところ
お誕生日会は毎月、もしくは数ヶ月に一度行われる楽しいイベントです。
その度に、何かを我慢すること、高い危険を伴うことは私は避けたいと考えました。
また、楽しみにしているカリキュラムを休まなければいけないこと、初めからわかっているのであれば、それも避けたいと考えました。
幼稚園に何を求めるか
色々なことができたらな、とあれこれ悩みましたが、結局は「楽しく遊べて危険がなければいい」というのが最終的な私の考えになりました。
一番は危険がないこと。
子供を丁寧に見守ってもらえること。
優しく指導して、楽しい経験をさせてくれる所がいいなと思いました。
プレスクールでの食物アレルギー体験談
実際にプレスクールに通って感じたことです。
家庭によって様々な意見、選択があると思いますのでご参考まで。
食物アレルギーに関して危険だった点などが危険回避の参考になればと思います。
1:大きくて人気のある幼稚園(給食、バス通園)
- 大人数で学校のようにワイワイしていて楽しい
- 先生の質が様々だった印象
- 大掛かりなカリキュラムも多く楽しい反面、子供が自発的に楽しんでいるかは?
- 子供の人数に対して先生が少なく親子で参加していても危険な場面があった(実際に長女も怪我)
- 母親の参加が多くないので負担が少ない
- 給食のアレルギー対応はしてもらえる
親子参加型のプレスクールだったのですが、子供が怪我をしました。
自己責任ですが、明らかに危ない設定でのカリキュラムと配置、人数でしたので、今回は親子で参加だったから良かったものの、子供だけでこういった状況が怒るとしたら怖い…と。
その後の対応も放任でカリキュラムがどんどん進んでいったので、もし子供が怪我をしてもそっちよりもクラスのカリキュラムの進みが大事なんだろうか…なんて思ってしまいました。
給食のアレルギー対応は細かく設定されており、しっかり対応して頂ける感じでしたが、園での調理でしたのでコンタミなど少し不安もありました。
2:近所の小さな幼稚園(自分も通っていたところ、お弁当、送り迎え)
- 少人数で小クラスのため、個人の認識がはっきりされている
- そのためアレルギー持ちであることをほとんどの先生が知ってくれていることが安心
- カリキュラムが割と大人しい感じ
- 料理のカリキュラムがあり、欠席してもらうしかないという回答
おやつのアレルギー対応も親切にして下さり、自分が卒園した園だったことから第一希望にしていたのですが、誤食がありました。
<誤食の内容>
クリスマス会の時、急に手作りクッキーが配られることがあり、「事前に聞いていれば用意できたのにな…」と思っていると「米粉クッキー」を特別に焼いて下さっていました。
わざわざ用意して下さりとてもとても感動しました。
念のために何度も「小麦、卵、乳、ピーナッツは入っていませんよね?」と確認し、大丈夫ということで喜んでいたのですが、娘が「変な感じがする」と言い出しました。
確認してみると「マーガリン」が入っていたんです。
「マーガリン=乳」という認識がなかったとのことでした。(不使用のものもありますが、大抵含まれていると思います)
でもこれは自己責任だったと反省しています。
その時、「どうしよう!食べてしまった!倒れるかもしれない!どうなるかわからない!!」と一瞬パニックになりました。
娘がは1枚食べていたからです。
青ざめて叫びそうになりました。
でも子供は喜んでいるし、先生もご好意で焼いて下さっていて、それを食べさせたのは自分で、誰に対して何を言える状況でもなく。
ただ不安で怖くてパニックになり
「え…、マーガリンは乳が入っているんですよ…」というのが精一杯でした。
とにかく早く帰って薬を飲ませて病院に電話して指示をもらわないとと思い、「大丈夫です。ありがとうございました」と帰りました。
幸い薬をすぐ飲んで、少量だったこともあり症状はほとんど出ませんでしたが、色んなことを学びました。
<教訓>
市販品の場合、しっかり原材料が記載されていますが、他人の手作りはやはり怖いです。
調理状況も分かりませんので、アレルゲンの認識はもちろんのこと、コンタミもどの程度か判断できません。
そうならないためには、しっかり自分が事前に確認をすること、食べられるものを準備をして持っていくこと。
一番安全で子供も寂しい思いをしなくて済むことを再認識しました。
3:少し離れた小さな幼稚園(子供のみで未就園教室、お弁当、送り迎え)
- 小規模で1学年1クラスのみのため、子供の人数に対して先生がたくさん
- 未就園クラスには10名に対して4名の先生
- アレルギーへの対応も親切どんなことでも相談に乗って下さる
(豆まきも大豆ではなく紙を丸めたものに変更して下さいました) - 小麦粘土も片栗粉に変更して下さり、できるだけ欠席しないで参加できる方法を考えて下さる
- どの先生も子供一人一人の名前をしっかり覚えてくれている
- その分母親の参加は多い
子供のみ参加ということで不安だらけのスタートでした。
当時はアトピーもまだひどく、汗やちょっとしたことで発疹が出たりしていたからです。
食事はありませんでしたが、1人で過ごすことへの不安がいっぱいでした。
ですが、そんな不安もなくなるくらい、しっかり食物アレルギーとアトピーの相談に乗ってくださり、先生方の数が子供に対して多いこともあり、とても手厚く保育して頂きました。
目が痒かった時には、ずっと側で目を冷やしてもらい、「できるだけ一緒のことを」とカリキュラムで使う道具から変更してくださいました。
子供は安心して通い、のびのび遊んでいました。
4:少し離れた大きな幼稚園(思いっきり遊ぶ方針、お弁当、送り迎え)
- 思いっきり遊べるのが楽しい園
- 少し危険に感じる遊具があった
- 泥んこが当時の娘には肌に悪くできなかった
- お誕生日会にケーキがあった
5:離れたところの人気幼稚園(給食、バス通園)
- 傾斜のある園庭で危険だった
- 未就園はたくさんの応募があるにもかかわらず1〜2名しか入れず、バスのルートで決定、クラス追加なし・・・というなんとなく融通の利かない感じ
幼稚園決定
結局、3の幼稚園に決定しました。
食物アレルギーの対応がとても丁寧で「なんでも協力しますよ」と言ってくださったこと。
母親のような目線で子供を預かってくださり、手厚くみんなで見ていただけること。
そしてその安心感からか、子供ものびのび遊び、自由に過ごしている子供の様子。
子供の相性や園の方針、カリキュラムを体験してみて感じること、先生方の対応など、実際に色々なことを共に経験し選べたことは、初めての集団生活を少しでも不安なくスタートさせるためにとても良かったなと思っています。
コメントを残す