食物アレルギー入園・入学対策①アレルギー資料作り

食物アレルギー入園入学対策



食物アレルギーっ子の入園、入学対策①

 

入園・入学は新たな生活や環境のスタートです。
ワクワク感や、成長の喜びもありますが、これまでと違うことへの恐怖や不安も伴いますね。

食物アレルギーっ子にとっても、新しい環境や人間関係、これまでと違った生活は、新たな問題や対策を考え直す必要がある時期でもあります。
これまで問題が起きていなかった環境であれば尚更、新しい生活への不安も大きくなるものです。

私自身、周りに食物アレルギーのことを相談できる人がいなかったため、「園ではどうやって過ごすのだろう」とか「小学校ではどうしたらいいのか何がわからないかも分からない」といった状態でした。
アレルギーっ子ママさんのブログや、直接のやりとりから手探りで半年間進めてきました。

少しでも同じように不安に思われている方の参考になればいいなと思います。

入園・入学という集団生活のスタート、食物アレルギーの娘と実際の生活を送る中での経験や、実行したこと、悩んだことなどを記事にまとめていきたいと思います。

 

もくじ

 

まずは食物アレルギーのことを知ってもらう

食物アレルギーを詳しく知らない人も多い

食物アレルギーが一般的になっていたとはいえ、当事者か家族に食物アレルギーの人がいない場合、具体的な内容や注意点を詳しく知るのは中々難しいことかもしれません。
私自身、食物アレルギーの子供を持つまで、食物アレルギーとは無縁の生活を送ってきていましたし、知ってはいましたが知識としては乏しいものでした。

「食べられないんだよね」

という程度の認識で、「大変だな」とさえ思っていなかったかもしれません。
「食べなければいいんでしょ」と。

そのため、当事者ではない方がどのような認識かもなんとなくわかる気がしますし、責める気にもなりません。
食物アレルギーに関わらず、病気にしても、境遇にしても当事者にならないと分からないことがあるからです。

当たり前ではない、感謝の気持ちとお願いする気持ち

食物アレルギーの子供と生活をしていると、周りの方に「お願い」をしなければならない場面がよくあります。

  • 原材料を見せてもらえますか?
  • 卵や乳は入っていますか?
  • アレルギーの対応はしてもらえますか?
    などなど

お店のみならず、お友達や親戚の集まりなど、他者との関わりを持とうとすると必要になってきます。

答えるには調べる必要があり、答える側には責任も伴います。
「食物アレルギーの対応をしてもらって当たり前」ではないんですよね。

  • 調べてもらったおかげて食べられるものが見つかった
  • 危険を回避できた
  • 子供たちの喜ぶ顔が見られた

いつも感じる「感謝の気持ち」
食物アレルギーの子供たちと過ごすことで、たくさんの温かさを知りました。
もちろん心無いことを言われて傷つくことも、悔しい思いをすることもたくさんありますが、嬉しいこともありました。

感謝の気持ちは伝わります。
「またおいでね」と、食物アレルギー対応で大変だったはずなのに、面倒がらずにまた迎えようと、子供たちに優しい言葉をかけてもらうことにつながると思います。

食物アレルギーには「程度の差」があることを知ってもらう

卵アレルギーと一言に行っても、その程度は様々です。
娘たちのように接触不可の重度のクラスから、少しなら食べられるけど…という軽度のクラスまで、その内容は様々です。

まず、一般的には「食物アレルギークラス」はあまり知られていないと思います。

言葉からなんとなく程度の単位なんだろうとはわかりますが
「ではクラス1とクラス6ではどちらが重度か?」となると「??」となりがちです。

ただ、理解してもらうのに必要なのはアレルギークラスなどの内容ではなく
「同じ卵アレルギーでも程度に差がある」ということです。

食物アレルギーには個人差がある

食物アレルギーの話になるとよく耳にするのがこんな内容です。

「うちもあったけど、すぐ治ったよ。○才になると治るよ」
「食べないから治らないんだよ。食べさせていたら治ったよ」
「気にしすぎじゃない?自然に食べられるようになったよ」

当初、こんな言葉に一喜一憂していた私。
ある時は希望を持ち、ある時は落ち込み。

「どうしてうちの子だけ3才になったのに治らないの!」と泣いたり。
悪化していく次女に途方にくれたりもしました。

  • 食物アレルギーのことを知っている、経験があるけど内容が適切ではない
  • それは食物アレルギーの程度の差から起こることである

 

実際に軽度の食物アレルギーの子供を持ち、自然と完治した方と話をした時に気づきました。
「え!触れないとかあるの!同じ卵アレルギーでもそんなに違うんだね!」と驚いていたからです。

これはどんな病気でも境遇でもそうですね。
自分の置かれている状況と経験だけが全てではないということ。

そして「知らない」人にどう正確に伝えるかということ。
その重要性を再認識しました。




画像があると便利、わかりやすい資料を心がける

百聞は一見にしかず!画像があると良い

入園に際し、まず必要だったのは幼稚園選びでした。
たくさんの幼稚園を見て、体験し、アレルギー対応の話を聞いて、実際にプレスクールに通わせてみたりしました。
そしてやっと幼稚園が決まってからは、入園向けて資料を作ることにしました。

▷アレルギーっ子の幼稚園選び①「比較編」

 

▷アレルギーっ子の幼稚園選び②「決定編」

 

実際の資料を載せます。

食物アレルギーの資料入園入学対策

蕁麻疹の出方/出た状況

食物アレルギーの資料入園入学対策

アレルギーが起きた状況/対応とその後

食物アレルギーの資料入園入学対策

言葉よりも現物!薬はズバリを貼る

薬の種類の様々ですので、とっさの時にすぐわかるように実物を貼って資料にしました。

食物アレルギー入園入学対策

実物の薬を貼る

いざという時に必要な情報を1ページにまとめる

そしてもし、万が一救急車を呼ぶことになった場合にパッと必要な事を記載したページを作りました。
これは開いた最初の1ページ目に入れています。
この後、下の空きスペースに保険証のコピーも貼りました。

食物アレルギーの資料入園入学対策

食物アレルギー娘の資料/入園時

詳しい内容や、エピペンの資料、マニュアルも

食物アレルギー緊急時対応マニュアルも。
必要な箇所にマーカーを入れました。

食物アレルギーの資料入園入学対策 食物アレルギーの資料入園入学対策 食物アレルギーの資料入園入学対策

子供自身の食物アレルギー理解と薬の練習も重要

子供との共有

入園に際し、長女と2人で話す時間をとりました。
これまで「食物アレルギーである」ことは重々教えてきました。
その上で、危険だから触らないこと、勝手に食べないことなどもしっかり伝えてきたつもりです。

ただ、「人と違って”あなたは”食べられないんだよ」ということはあまりハッキリさせていなかった点でした。
それを伝えるのが辛く、そう感じさせないように色々と同じように食べさせたいと思って育ててきたからです。

同じように見えるお菓子
同じように見えるオムライス
食べられないものがある場所に連れて行かない…

こんな風に、避けることのできるものを避けて育ててきましたが、
集団生活に入るにあたり「避けられないもの」が出てきました。

切ないですが、伝えないといけません。
事実を知って、きちんと対応できるようにならないと危険だからです。

自分で訴えることができる練習

長女の場合、顔の腫れ、目の痒み、蕁麻疹の出やすさもありました。
「自分でかゆいと思ったら言うこと」
まずこれから練習しました。

自分で薬を持ってこれる練習

その次に、薬を持っていくように伝えました。
特に目薬は痒みを感じたらすぐに使用しないと、どんどん目が腫れ上がっていくためです。

自分でおしぼりを使う練習

当初、痒みを感じたらすぐに冷やせるように、いつもおしぼりを持参していました。
自分でも暑くなったら拭いたり、冷やしたり、場合によって使っているようでした。
最終的には洗うようになり、おしぼりはもって行かなくなりましたが、痒くなったら自分でカバンからおしぼりを出して拭く、ということを練習しました。

普段からアレルギーを意識しておくこと

もし、自分が一緒にいない時に「オムライス」が出たとします。
周りの方が娘に「食物アレルギーだから食べられないよね」と確認したとします。

そこで「オムライス食べられるよ!食べたことあるもん!」と娘がいえば、周りはそうなのかも?これは食べられるのかな?と思うでしょう。
そして「じゃあ、大丈夫だね。どうぞ」となるかもしれません。

それは「かぼちゃ卵で作った”なんちゃってオムライス”」だったとしても、娘にとっては「オムライス」だったからです。

小さい頃、長女が「これな〜んだ?」と写真を見せられて「卵焼き」と答えられないことがありました。
その時に「わたしだけ知らなかったねぇ。食べられないもんねぇ」とちょっと悲しそうに言っていたことがありました。

食べられないからといって教えてこなかったことを反省しました。
「美味しそう」と羨ましく思うかなと考えてしまっていたのですが、食べられなくても色々な料理やメニューを知って育って欲しいと。
それから、色々な料理を代替えで作って育ててきました。

そのため、小さい頃から子供たちには伝えてきました。
「これはオムライスっていうんだよ。これはカボチャの卵で作った2人用の美味しい特別オムライスだけど、本物は卵で包まれてるからね。ママが作ったのは大丈夫だけど、他のは食べられないからね。でも味はおんなじ!美味しいよ!^^」と。

感謝の気持ちを忘れないこと

当たり前ではない、食物アレルギー対応をしてもらう有り難さ

食物アレルギーの子供を育てていると、些細なことでもアレルギーは起きること、原因不明で症状が出ること、その都度反応が違って対応に困ること…など、わからないことや悩みがつきません。
自分が毎日見ていて、失敗や勉強を繰り返しても、こんなに難しく分からないことだらけ。
普段慣れていない方からすると、その負担はかなりのものだと思います。

アレルギー対応をしてもらうことは当たり前のことではなく、協力して頂いていることにいつも感謝しています。

子供を守ってもらうことへの感謝の気持ち

そして、子供を守ってもらっていることをいつも感謝しています。
園で安全に楽しく過ごせていることは、先生方の細やかで丁寧な対応のおかげです。

些細なことでも連絡をしてくださり、目薬や冷却もして下さること、
食物アレルギーがあっても同じように参加できるよう、行事の内容まで見直して下さったこと、本当にありがたいことばかりです。

安全のため諦めることも必要

とはいえ、集団生活には「自分中心」では行えないこともたくさんあります。
どうしても危険が伴う場合には「一緒に参加」「不参加」ということも必要だと思います。

一度、生卵を使った調理実習という案が出た時には、一緒に参加することも考えました。
結局、その行事はなくなったのですが、最終的には「不参加」も検討していました。

生卵はかなりアレルゲンが高い上、こぼしたり、服についたり、その後も他の児童の手からの接触など、危険かなと思ったためです。

協力できること、こちらができる準備、対応はできる限りやる。
それでも難しければ、それ以上無理を押し通したりせず、可能な範囲で参加する。

そう思っています。

実践あるのみ、境界線を探っていく

こちらにできる準備をしっかり行い、対応も話しあった後は、実際に生活をしながら問題点や対応を考えていくしかないと思います。
実際には、思ってもいなかったようなことが起きたり、準備したつもりでも足りていなかったりということもよくあります。

また、反対に「できない」とおもっていたことも、意外とできることだったり。

アレルギーに対する反応やじんましんも、経験していくたびに「これは引きそう」と判断できるようになったり。
その都度、話をしながらできることと危険なことの境界線を探っていくしかないと思います。

いつでも連絡がつくように

1番大事なことは、いつでも連絡がつくことだと思います。

対応が分からないとき、1秒でも早く判断をした方が良い場合もあります。

いつものことなので大丈夫、という時にも、すぐに迎えにいかないといけないという時にも、まず自分や家族がいつでも連絡がつく状況であることは重要なことかと思います。

最後に感想

食物アレルギーの情報、子供それぞれの健康状態や対応をまとめるのはとても難しく、どうまとめればいいのか、どう伝えればいいのかということを作成するに当たってずっと悩んでいました。
本を読んだり、ブログを見たり、実際にこういうことをまとめて欲しいと意見を頂いたりしてこのような形にまとまりました。

私の場合は、まず自分の頭の中と子供の状況を整理したいというのがあったのかもしれません。
その上で、とっさの時、自分が付いていないとき、子供にとって適切な処置をして頂くためにお守りのような気持ちで作ったのかもしれません。

実際にこの資料がとっさの時にどの程度活用されたのかはわかりません。
まず問題が起きたらすぐに電話がかかってくるからです。

そのため、必ずこのような資料が必要かもわかりません。
会話と経験でもいいのかもしれません。

内容や準備はそれぞれでも、その子その子にあった対策をとって、
新しい生活、入園・入学を少しでも安心に、安全に、楽しく過ごせるといいなと思います。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください